人道的活動を行なう組織が数多くあるなかで、米赤十字社は、自然災害の犠牲者に対する支援提供や、戦争、闘争、および食糧不足による人々の苦痛を軽減する活動によって、その存在感を強く示しています。米赤十字社では、必要とされるサービスに応じてボランティア活動、寄付、献血などを募っています。その手段として、メインのウェブサイト(www.redcross.org)は、必要とされる支援や活動に関する情報公開および寄付の受付をサポートするうえできわめて重要な役割を果たしています。米赤十字社では、寄付額 1 ドルあたり平均 91 セントを人道的活動やプログラムのために運用しています。
米赤十字社にとってウェブサイトの可用性を維持することは、特に重大な危機的状況が発生し、多くの人々から寄付が寄せられた場合に重要な意味を持ちます。オンラインでの寄付は簡単ですぐできるため、支援者にとっても便利であり、また米赤十字社は必要な支援をより迅速に人々の元へ届けることができます。しかし、災害等の発生時には redcross.org に大量のオンライントラフィックが生じるため、スムーズかつ障害のないサイト運営を保証するための手段を講じる必要がありました。この問題は2005年、ハリケーン・カトリーナがメキシコ湾沿岸地域に甚大な被害をもたらし、報道各社が主要な義援金受付窓口として米赤十字社のメインウェブサイトを紹介した際に、最重要課題として議論されることになりました。このとき同サイトには多くの人々から寄付の申し込みが殺到したため、トラフィックは 14 倍に膨れ上がり、寄付の受付機能が事実上停止する事態に陥りました。
そこで米赤十字社は、アカマイのソリューションに支えられたクラウドベースの戦略をうまく活用し、シームレスなオンデマンドのスケーラビリティを実現、そして同様に他の自然災害が発生した際にも可用性を維持することに成功しています。たとえば、2009年に米カリフォルニア州で山火事が発生した際には、同サイトのトラフィックは 15 倍に急増しました。また2010年のハイチ地震では、10 倍のサイトトラフィックを記録しました。いずれのケースでも、米赤十字社のウェブサイトは問題なく動作しています。アカマイのネットワークとクラウドベースのソリューションを導入したことにより、米赤十字社は、まれにしか使用しないインフラを用意する必要がなくなり、また一時的なトラフィックの急増にも対応できるようになりました。そしてその結果、資金や運営費用を節約し、世界中の人道的活動により多くの支援を提供できるようになっています。さらに、悪質行為や不正アクセスからサイトを保護することも可能になりました。
「アカマイのクラウドベースのソリューションを利用して可用性を維持することは、コスト効率や回復力、そしてスケーラビリティに優れたソリューションを通じて適切な規模のオンライン配信機能を配備するという私たちの戦略に合致するものです。」
- 米赤十字社、IT ポートフォリオ管理担当シニアディレクター、C. Annette Gumm 氏
